仙風(千の風) ~汀風~

かおるン(Kowloon)

2009年03月21日 01:06



過日、私の最愛の祖父が亡くなりました。

明治生まれの100歳。

油絵、漢詩など多くの作品は趣味の域を超え

個展や自費出版をするなど そのエネルギーには

圧倒されっぱなしの

好奇心の塊

そして と同時に とても澄んだ心の持ち主でした。

その祖父の最期のお別れに 

あわやお棺に入れられてしまいそうになった、【手記】。


そのタイトル


 ~ゆゆしき おもひ そこはかとなく~   から


       「仙風(千の風)」

吾墓に立ちて泣く勿れ

余はここに居らず 余は眠ることなし


仙風と成りて 吹き行き

雪上にダイヤの輝きを為す

実(み)のれる穀物に注ぐ陽光ともなり

はては物静かなる秋雨たらんとす


静かな朝に人々が目覚めるとき

仙風ははね上がり鳥達を追いまくり

夜ともなれば きらめく星ともならん


人々よ墓の前にて泣く勿れ

  余はここには居らず

    死ぬことも無し



            詠み人知らず

                    汀風

:*:・°’★,。・:*:・°’☆


あなたの体がなくなっても
あなたはそこに かしこに
居るのですね

豊かさをありがとう・・・


関連記事